10年目のWebデザインコンペ。 これからの10年で目指すモノ
- 2015/11/05
熊本電子ビジネス専門学校で、ずっとやってきたWebデザインコンペも今年で10年目になり、開催回数で言えば13回目となります。
ということで、ちょっと10年間を振り返ってみようかなと・・・
Webデザインコンペの始まり
「デザイン力をアップしたかった!」
Webデザインコンペの始まりはというと、とにかくデザイン力をアップしたかったんです。
当時は、Web業界への就職率も低く、姉妹校の熊本デザイン専門学校と比べても差がありました。Webもまだ10年ぐらいの業界で、グラフィックデザインからWebに変わる方も多く、Web業界には熊デザの卒業生はいても、電ビの卒業生はほとんどいない状態。とにかく業界就職率を上げたかったんです。
その為には、デザイン力をアップしないと就活の際に他校の学生と太刀打ちできない。本気でそう思いました。
目指すのは、いい意味での競い合い!
1年生と2年生が同じテーマで制作しデザインスキルを競い合います。もちろん1年生は不利ですが、諦めずにチャレンジしてもらいたい!現に、過去に2回、1年生の最優秀賞が生まれています。例え2年生に負けたとしても、自分で考え試行錯誤して得た経験は必ずプラスになります。
2年生は、1年生に負けられないプレッシャーの中で戦うことになりますが、そこから逃げずに頑張ってもらいたいです。Webデザイナーに限らず、今後は仕事をするうえで大事な要素だと思います。
1年次にクラスメイトが初の最優秀賞になり、2年次は「絶対勝つ!」といって見事リベンジした学生もいます。
そういう、良い意味で競い合う中で、お互いにブラッシュアップされていけば良いなと思いずっとやってきました。そして、10年前と比べると少しずつ作品のレベルが上がってきたと思います。最近は、毎回投票時に悩むようになりました。
自分で考えて試行錯誤する経験が必要
授業だけでは全然時間が足りないと思いました。授業時間は限られています。もちろんその中で可能な限りWeb制作力のアップを図りカリキュラムを考えますが、制約条件もあり時間が足りない。
そして、授業の中で「みんな同じようにやる課題」だけではダメだ!とも思いました。授業の課題は、基本的には同じものを作ることが多いので、基本を身に付ける場合には良いのだけど、その先のスキルアップになるとちょっと弱い。
特に、自分で考えて試行錯誤する経験が必要だと思いました。これはデザインだけではなくHTMLやCSSのコーディングなど全てに言えることです。結局、悩みながら試行錯誤する時が、一番成長する時だと思います。
結構大変な道のりでした!
そうやって始まったWebデザインコンペですが、これまで続けてきて結構大変でした。テーマを決めて期限までに提出された作品で投票準備をして、投票結果を集計して・・・と結構毎回大変です。他にも大変だったことは本当に沢山ありますが、ココに書くには自主規制が(笑)
最初は期限を守れない学生もいましたが、やり続けることが大事ですね!納期の意識は向上したと思います。しかし、一部やっつけになってるという噂もありますが(笑)
あとテーマ決めが大変でした。当時は、写真素材のサイトは少なくどうしてもテーマが限られる。
これまでのテーマは・・・
- 熊本電子ビジネス専門学校
- Webデザインコンペ
- Web制作会社
- 熊本城築城400年祭
- サイダー
- 花屋さん
- 写真共有サイト
昨年初めて、「サイトをリニューアルしたいのでテーマにできませんか?」というお話を頂き、実在するフラスタジオのサイトをテーマにしました。
今年のテーマは「カフェ」
今年のテーマも、何カ月も悩みました。
※テーマ決定のドタバタ劇についてはこちら。
一旦、「花屋さん」に決めてWebデザインコンペのページも更新してアップするだけにしましたが、土壇場の10月31日(土)に急遽変更。これまでやったことのないテーマにしました。
この記事にも使用していますが、「ぱくたそ」等の素材サイトの存在は大きいですね!
プロとして活躍する卒業生
最近では、Web業界で働く卒業生も増えてきました。第1回Webデザインコンペの最優秀賞は、株式会社フルスケールで活躍中の小林くんで、月刊誌「ウェブデザイニング」にも掲載されました。現在は非常勤講師としてデザインについての授業を行ってもらっています。
彼以外にも、Webデザインコンペを戦い抜いた卒業生が何人もWeb業界で活躍中です!「やっとここまで来たなぁ」という感じですが、ここで満足しちゃいけません。まだまだこれからです!
そのためには、やる気のある若い力が必要です。一緒にWebデザインコンペを戦い抜きWebクリエイターとして活躍してみませんか?
センス不要、やる気必要!
そうは言っても、「センスないし・・・」と思ってる方!?
センスがなければ、これから身に付ければ良い。センスとは生まれ持ったものではなく、生まれてから今まで生きてきた中での経験なんです。センスがないという人は、デザインやアートというものを、あまり意識してこなかっただけなんです。だから、これから短期間で吸収すれば良い。
現時点で必要なのは、「センス」より、むしろ「やる気」です。やりたいという気持ち。Webクリエイターになりたいという気持ちです。センスはなくても、やる気さえあればセンスは身に付けていくことができます。伸びていきます。しかし、センス多少あっても、やる気がなければ伸びていきません。
必要なのは、センスよりやる気です!
やる気をご持参の上、オープンキャンパスにお越しください。
これからの10年で目指すモノ
Webクエイリターとして活躍する卒業生は、この10年間で随分増えました。
今後は、第1回Webデザインコンペ最優秀賞で雑誌にも掲載された小林先生の様な全国で活躍できるWebクリエイターを排出できるように頑張りたい。
みんな続け!